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太平洋、日本海、ベーリング海、東シナ海。四方を海に囲まれた日本にとって、港は海と人との接点の場でありました。港には物資や情報を求めて多くの人間が集まってきました。港は経済と文化の交差点であったのです。
西洋船が現れた明治時代、世界有数の海軍力を有した昭和初期、巨大タンカーが活躍した戦後日本・・・。海にはその時々の日本が映し出され、港では人々のドラマが演じられてきました。なかでも清水港は、商港、工業港、漁港と他に類をみない多面性があり、日本の港を知るために、うってつけの港といえるでしょう。港を舞台に船という名の大道具と多くの小道具を使って上演されてきた『清水港ストーリー』。そこには日本が歩んできた歴史や、名もない人々の暮らしがあります。フェルケール博物館は、“船と港の博物館”として、おもに清水港に関連した船の精巧な模型や船舶関連品を収集・展示。歴史の証人ともいうべき資料を間近にみながら、海と人の歴史を学ぶことができる博物館となっています。ここではその中からごく一部をご紹介してみました。いずれも清水港の歴史を物語る貴重な品々です。写真の後は、ぜひあなたの目で直接ご覧になってはいかがでしょう。