藤岡美樹 日本画・銅版画展
展示期間 2018年2月1日(木)~2018年3月31日(土)
- コンセプト
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「女性」という存在の多様性に興味を惹かれ、日本画や銅版画制作の主なテーマとしております。
人間自体が様々な多面性を持った存在だと思うのですが、特に女性という性の在り方は、ジェンダーとして、セクシャリティとして、様々な側面を併せ持っているように感じられます。
「女性」は大学生のころから制作のテーマとしてきましたが、当初は美しさや華やかさのアイコンとして求められる「女性らしさ」に対する反発からでした。しかしその後私自身も女性として歳を重ねる中で、女性の新たな一面を知ることも多く、その多様性と普遍性に興味をひかれ続けています。
私事ですが、自身の母親が幼少期に他界していることが、女性という存在に対する好奇心の源泉だと思います。自分自身が女性という性を持った当事者でありながら、女性の特に母性的な一面はある意味一番の未知の領域でもあります。
女性という存在に対するつきぬ好奇心と葛藤が、制作の動機となっております。
- 略歴
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静岡県沼津市生まれ
静岡県立沼津西高等学校芸術科 卒
東北芸術工科大学芸術学部美術科日本画コース 卒
静岡県立美術館実技室、アステール総合美術研究所、沼津西高等学校などで勤務
アトリエかもめ(沼津市吉田町)代表
小林由季 個展 赤い口紅
展示期間 2017年12月1日(金)~2018年1月31日(水)
- 『赤い口紅』
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子供の頃、虚弱だった私は漢方を調合してもらうため
季節の折に触れ 、母と二人 、焼津から清水の町を訪れていた。
母と過ごしたこの時間は潜在的な記憶となり刻まれている。
淡々と過ぎ行く日常が身体の奥へと深く潜っていく
時々浮かんできてはさざ波を立て小さく揺らす。
漢方を調達した後は僅かな時間ではあったが、母の唯一の楽しみである昔の着物屋を歩いて回った。当時の私はその良さがよくわからず母に問われても、何と無く好きか嫌いかの振り子にまかせて相槌を打つだけだった。本当は退屈だった時間の記憶、今は私の創造の源であると思っている。
鮮やかな赤い緋の襦袢、男女を描いた粋な内着、褐色に沈んだ腰下の染み、大胆で優雅な晴れ着に外界の魔から身を守る祈りの赤い産着。
色に願い愛しい人へ小さくいとけないものへ寄せた大人たちの心根の深さを想う。
赤い作品をこれまでに幾度となく試みてきたが
中々私と合いひとつに成り得なかった。
昨年夏の終わり赤い口紅を指先で紙になぞってみた。
夕暮れのあの空を浮かばせて
2017年12月1日
小林由季 - 小林由季
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1970 静岡県焼津市生まれ 1990 常葉学園短期大学美術デザイン科卒 1994― 制作活動 ―個展― 1995 柳屋ギャラリー/焼津市 1999 NISSREN GALLERY/静岡市 1999 土泥棒/焼津市 1999 ヤギモク/静岡市 2000 フレスカ/東京都新宿 2004 Gallery 未来/岡部町 2008 charles worthen/焼津市 2008 Mes Poteries/静岡市 2009 unyoke/愛知県豊橋市 2010 happy farm gallery/島田市 2010 addition Neuf/静岡市 2011 池田の森ベーカリーカフェ/静岡市 2012 addition Neuf/静岡市 2015 addition Neuf/静岡市 ―グループ展― 1995~2014 無限会書展(東京都・さいたま県) 1996~ MISHIMA STREET GALLERY(三島アートワークス) 1994~1995 №11グループ展 1997 小林由季・宮谷秀樹展(にっせんれん画廊/静岡市) アンデパンダあらい’97(あらい旅館/修善寺) 1998 SESSION1998(静岡県立美術館) 1999 ハコイリ三人展(三島アートワークス) 2001 ラリーEXHIBITTION(GALLERY10/常葉大学) 2001 現在の感度展(静岡県立美術館) 2002 ネクステイジ・アートリニューアル(三島アートワークス) 2004 Gallery GAVE2004(GAVE/浜松市) 2006 Gallery GAVE2006(GAVE/浜松市) 2007 VAE(アートカゲヤマ/藤枝市) 2008 EXHIBITION FROM”HOMAM2008”(旧マッケンジー邸/静岡市) 2008 アンヨークTシャツ展(アンヨーク/豊橋市) 2008 「風景のなかのフウケイ」(中勘助文学記念館/静岡市) 2008 Street Festival in SZUOKA 9th(静岡市青葉公園) 2009 「白い絵とシャツとマカロン」(キャトルエピス/清水区) 2009 静岡国文祭「茶町街角ギャラリー」(藤枝市) 2010 「Dish Dish Dish」(静岡市文化会館) 2010 Art&Design展 (常葉学園大学創立30周年記念/静岡グランシップ) 2011 静岡アートドキュメント2011(旧マッケンジー邸/静岡市) 2013 私の富士山展(池田の森ベーカリーカフェ/静岡市) 2014 静岡の系譜展(UDONOSU/清水区) 2014 Art At Yellow Passion展(yellow Passion/焼津市) 2015 ハート展(池田の森ベーカリーカフェ/静岡市) 2015 Yellow Passion展(yellow Passion/焼津市) 2016 焼津おんぱれデザイン 2017 A LA MODE(addition Neuf/静岡市) 2017 櫻井烏石・小林由季2人展(アートカゲヤマ/藤枝市)
青木 乃里子 花のポートレイト
展示期間 2017年10月1日(日)~11月30日(木)
- 『花のポートレート』
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そもそもポートレートとは「肖像」のこと。筆を取って描けば「肖像画」。カメラを用いれば「肖像写真」。共に対象は人物です。
ところで、「見立て」という言葉がありますが、この言葉は一般的には「選定」という意味で使われることが多いようです。しかし、これを芸術分野で用いる場合は「対象を他のものになぞらえて表現する」と言う意味になります。
今回のテーマは、その例に倣って「花」を「人」に見立て、肖像画を描くように対象に向き合おう、と考えたとき思いついたものです。
愛らしい花、堂々とした花、控えめな花、自信たっぷりの花、、、花にはそれぞれの個性があります。その個性を最大限に引き出すべく、この花にはこの装いで、、、この花にはこの背景で、、、と考えながら、花と対話しながら、そして楽しみながら描きました。
謂わば「花より花らしく」描写することを心がけたわけですが、はたしてその思いを叶えることができたでしょうか。どうぞ花に寄せる皆様の思いも重ねながらご覧いただければ幸いです。
平成29年9月吉日
青木乃里子 - 青木 乃里子 Noriko Aoki
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1949年 静岡県清水市(現在の静岡市清水区)に生まれる
5歳より習字を始める1968年 「書」の勉強を目的に大東文化大学日本文学科に入学
在学中「南画」を飯田満佐子に師事し絵画の道に入る
書壇院・日本南画院・日本自由画壇などに所属し出品する
日本自由画壇自由画壇賞・書壇院温恭堂賞・日本南画院特選等を受賞1978年 所属していた全ての会を退き個展中心の活動を始める 1979年 清水市にて初個展
以降10年間 静岡を中心に毎年個展を開催1989年 東京にて初個展
以降2006年まで静岡伊勢丹・日本橋丸善など県内外で個展開催2007年 (株)アートプリントジャパン(APJ)より制作された版画が全国の百貨店にて発売される
以後毎年新作版画を発表
同時に APJ主催の「原画・版画展」を各地で開催し現在に至る2009年 地元清水に自作絵画を常設する画廊「ぎゃらりぃ金木犀」を開廊する
SHIMIZU Kumiko 4th Photo Exhibition Blessed Hours
展示期間 2017年8月1日(火)~9月30日(土)
- 展覧会コンセプト
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昨年は「遺言」「Parallel」とふたつの展示を行いました。
「遺言」では古い自分からの脱却と新たに進む意欲を、「Parallel」では社会や自分の中に潜む二面性をテーマにしました。
今展「Blessed Hours」では、「ほんとうの幸せ」を見つめ直せればな…と思っています。いまの世の中、“幸せ”って様々なかたちで語られますが、「ほんとうの幸せ」とは語ることすらできない、とってもシンプルなことなのではないでしょうか?
さあ、私の至福はここに見つけました。
さて、あなたの至福はどこにありますか? - シミズクミコ
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1977年浜松市生まれ。
高校生の時に同級生に触発されて写真をはじめる。 埃をかぶっていた父親のカメラを譲り受けてからというもの、フィルムとデジタルの間を行ったり来たりしながら「内なるもの」をテーマに写真作家活動を続けている。
Olympus OM-1、Hasselblad 500 C/M、Canon EOS 6D が愛機。Workshop 2B 35期生。
【出展歴】
2010年 個展「何の変哲もないパリ写真、展」 2014年 グループ展「6636 Square Format 04」 2014年 企画展 「Acru photo exhibition ー OLD LENS 2014」 2014年 企画展 「ポートフォリオ展」(ギャラリーとりこ) 2016年 個展「遺言 – You, It goes on -」 2016年 CCC公募展 NEXTクリエーター・キャッチアップ2016 「パラレル」 ほか、個展、グループ展参加多数。
わすれ去られた絵画 佐藤浩司郎
展示期間 2017年6月1日(木)~7月30日(日)
- 展覧会コンセプト
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どう見えるか
どう描写するか
絵画をどう成立させるか
そんな事に心を砕いてきた。様々な手法を取り 制作する中から
当たり前の事だが
絵画が絵画として成立するのは
画面の上ではなく
脳だと
そう改めて感じた。脳の中で完成される絵画
作り手だけではない
鑑賞者も同様だ
脳の中で
絵画を作っている。今回の展示では
記憶の中にある絵画をテーマとし
「わすれ去られた絵画」と題し
15点の作品を展示する。 - 佐藤浩司郎 略歴
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1967年 静岡県下田市に生まれる 1991年 大阪芸術大学 芸術学部美術学科 卒業
キリンプラザ・コンテンポラリーアワード 入選1992年 吉原治良賞 入選
大阪府立現代美術センターにて個展1993年 信濃橋画廊(大阪)にて個展 1995年 静岡県立松崎高校 美術講師に就任 芸術コースの設立に携わる(2003年まで常勤で勤務) 1997年~
1999年伊豆高原アートフェスティバルに参加 2001年 静岡県水彩画協会展 読売新聞社賞 2003年 ヨーロッパを周遊 2007年 牧神画廊(東京 銀座)にて個展 2008年 ユニグラバス銀座にてグループ展(東京) 2009年 伊豆ビエンナーレ出展(池田20世紀美術館)
上原近代美術館「マティス展」に伴うワークショップにて下田市、河津町、東伊豆町の保育園にて色彩指導2010年 ギャラリーとりこ「小さな写真展」「小さな美術展」に出品(静岡) 2011年 創作クラブ「キッズ・アトリエ」が葵生涯学習センターの認定団体となる 主宰・講師を務める
写真展「metaphor 隠喩」Bar Mando(静岡)2012年 写真・二人展「肖像」ギャラリーとりこ(静岡)
個展「DISTOTION」ギャラリー サイズ(静岡)
グループ展「BEYOND」を企画 ギャラリーとりこ(静岡)2013年 写真・二人展「DOWN TO THE RIVER」ギャラリーとりこ(静岡)
個展「絵画表現」アートカゲヤマ(静岡)
グループ展「行為をかたちに」を企画 ギャラリーとりこ(静岡)
伊豆高原アートフェスティバルに参加「光とともに」を開催(伊東)
NCC静岡2013に選出されCCCにて企画個展
個展「NOW HERE NO WHERE」ギャラリーE・SPACE(沼津)
グループ展「行為をかたちに2」を企画 ギャラリーとりこ(静岡)2014年 静岡産業技術専門学校 CGアニメーション科 非常勤講師
グループ展「非日常のふりをした日常」を企画 ギャラリーとりこ(静岡)
グループ展「行為をかたちに3」を企画 ギャラリーとりこ(静岡)2015年 伊豆高原アートフェスティバルに参加「自己解放の為の絵画」を開催(伊東)
グループ展「TRUE COLORS」を企画 ギャラリーとりこ(静岡)
「際 さとうこうじろう展」 アートスペース・ボタ二カ(静岡)
TSU BU TSU BU CHAN Miwa Muramatsu Exhibition
むらまつみわ展 –つぶつぶちゃん−
展示期間 2017年4月1日(土)~5月31日(水)
- コンセプト
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生命はどこからやってくるのだろう。
もしかしたら、体のなかは小さな生きものたちでつくられていて
私たちと同じように生活しているのかもしれません。見えないくらい小さくて・見えないくらい大きなつぶつぶちゃんを
紙やはぎれを組み合わせてつくっています。 - むらまつみわ
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■略歴
1995年 静岡県藤枝市出身 2014年 常葉学園菊川高等学校美術デザイン科 卒業 現在、女子美術大学 芸術学部 アート・デザイン表現学科 アートプロデュース表現領域 在学中
■個展
2014.03 手のひらの森(elleaboode /静岡) 2016.03 わたしのなかにいつもある (こども心と出会える店TENYNEO/静岡) 2016.11 ぷち個展 たましいのこどもたち (Gallery &Studio co-ume.lab/東京) 2017.03 つぶつぶちゃん(高円寺pocke/東京)
■グループ展
2015.11 焼津芸術寄港ARTあんえっとん2015(駅前通り商店街/静岡) 2016.03 elle aboode Gallery 20th Exhibition 「restart」(elleaboode/静岡)