静岡の幕末維新と下田の開港
蒸気船図 了仙寺蔵
地球萬国山海與地全図説 木屋江戸資料館
ペリー提督旗艦サスケハナ号模型 当館蔵
ペリー提督図写 了仙寺蔵
2015年2月21日(土)~4月19日(日)
9時30分~16時30分(2月21日は10:30開館)
休館日:月曜日
黒船来航がもたらしたもの
異国の船:江戸時代後半の文政8年(1825)に遠州沖で漂流し、吉田に漂着した中国船の得泰号は、清水湊へと回航されました。これは遠江・駿河の各藩や代官をも巻き込んだ大騒動となりました。清水湊で修理の後に得泰号は長崎へと出帆していきましたが、この事件は江戸時代後半の激動の始まりとなりました。
黒船の来航:嘉永6年(1854)に黒船が浦賀に来航しました。翌嘉永7年に下田は函館とともに開港し、乗務員の休養や薪・水・食糧・石炭などの航海に必要な物資を供給することになりました。駿河湾沿岸には各宿村から集められた人々が配置されて沿岸警備が行われました。
異国への関心:蒲原の渡邊家には18世紀に描かれた世界地図とともに、下田の黒船騒動を見物に行った旅行記や異人を描いた絵も伝わっています。ただ黒船を恐れるだけでなく、異国について相当に興味を持っていたようです。
異国人との交流:下田の開港に伴い、黒船の船員は下田港の中央から7里以内は自由に往来できるようになりました。そこでは、神奈川の緊迫した状況とは異なり、丸腰の異国人が下田の人々と接していました。
異国人の見た日本:開国した日本のようすは書籍や雑誌の中で、紹介されていきました。でも、少々おかしな紹介のされ方もありました。
今回の展示では、異国船が来航して戸惑う静岡や清水周辺のようすと、開港場となり、外国人が上陸することとなった下田のようすを紹介していきます。
黒船や異人を恐れていただけでなく、異国について興味を示し、異人との交流を楽しんでいた当時の人々のようすも紹介していきます。
- ■主催
- 一般財団法人清水港湾博物館
(フェルケール博物館) - ■協力
- 下田開国博物館/了仙寺/玉泉寺/木屋江戸資料館/静岡市文化財課
- ■後援
- 静岡県教育委員会/静岡市教育委員会
朝日新聞静岡総局/毎日新聞静岡支局
NHK静岡放送局/読売新聞静岡支局
産経新聞社静岡支局/静岡新聞社・静岡放送
中日新聞東海本社
船のこれ、なぁに?
2014年12月13日(土)~2015年2月15日(日)
9時30分~16時30分
休館日:月曜日※年末年始、1月12日は開館
「港で使われる道具についての企画展第2弾。今回の“これ、なぁに?”のテーマは「船」です。
船を造るときに使われた道具、船上で使われる道具や装備品には、これ、なぁに?と考えさせられるものがあります。「船を造る道具」「航海の道具」「漁の道具」「船の装備品」など船に関わる道具や写真により、「船」と「船の役割」について見ていきましょう。
- ■主催
- 一般財団法人清水港湾博物館
(フェルケール博物館) - ■協力
- 株式会社三保造船所/焼津市歴史民俗資料館
- ■後援
- 静岡県教育委員会/静岡市教育委員会
朝日新聞静岡総局/毎日新聞静岡支局
NHK静岡放送局/読売新聞静岡支局
産経新聞社静岡支局/静岡新聞社・静岡放送
中日新聞東海本社
Art and Air -空と飛行機をめぐる、芸術と科学の物語‐
小松崎茂
1/72《日本陸軍二式戦闘機》1964年
株式会社タミヤ蔵
二宮忠八
《「玉虫型飛行器」模型》
飛行神社蔵
レオナルド・ダ・ヴィンチの
空器スクリュー(模型)
個人蔵
東京航空輸送社
「東京-下田-清水定期便パンフレット」
個人蔵
2014年10月18日(土)~12月7日(日)
9時30分~16時30分(10月18日は11:00開館)
休館日:月曜日、12月6日(土)※11月3日と11月24日は開館
「空」と「飛行機」をモチーフとする資料や作品をとおして、現代に生きる我々の意識や感情、欲望の存在を探り、「空を飛ぶことの意味」について考えていく企画。
「空と飛行機の物語」「飛行機のメカニズムとフォルム」「空を飛ぶこと」「デザイン」「飛行機と地域」などのチャプターにより構成し、美術のみならず、漫画、アニメ、模型、ポスターなど様々なジャンルの表現を横断的に展示し、現代の文化や社会性を考察していきます。
- ■主催
- 一般財団法人清水港湾博物館
(フェルケール博物館) - ■特別協力
- 青森県立美術館、ゲストキュレーター 工藤健志氏
- ■協力
- 株式会社フジドリームエアラインズ
静岡理工科大学 静岡航空資料館
株式会社タミヤ
株式会社ハセガワ
株式会社青島文化教材社
所沢航空発祥記念館
株式会社アートボックス - ■後援
- 静岡県教育委員会/ 静岡市教育委員会/
朝日新聞静岡総局/ 毎日新聞静岡支局/
NHK静岡放送局/読売新聞静岡支局
産経新聞社静岡支局/静岡新聞社・静岡放送
中日新聞東海本社
紙わざ大賞入賞作品展
第22回大賞「風景の宅配便」
安田誠一氏作
第10回大賞「Pe-PET」
長尾昌枝氏作
ポスター
《キリンビール/キリンレモン》
多田北烏
2014年8月23日(土)~10月12日(日)
9時30分~16時30分(8月23日は10:30開館)
月曜休館(9月15日は開館)
「紙わざ大賞」は「紙」を使用し、自由な発想での創作をテーマとしたペーパーアートのコンペティションです。現在まで23回を数える「紙わざ大賞」公募の入賞作品の中から優秀作を紹介します。
また、同時開催として、Pam(Paper and material)資料の中から明治~昭和初期の企業ポスターを紹介します。
- ■主催
- 一般財団法人清水港湾博物館
(フェルケール博物館) - ■協力
- 特種東海製紙株式会社 Pam
- ■後援
- 静岡県教育委員会/ 静岡市教育委員会/
朝日新聞静岡総局/ 毎日新聞静岡支局/
読売新聞静岡支局/ 産経新聞社静岡支局/
静岡新聞社・静岡放送/中日新聞東海本社 - ■協賛
- 鈴与グループ
中條峰雄 漆の世界
漆パネル「蜻蛉の譜」
漆パネル「ブロックフェイス(福笑)」
乾漆鉄線高蒔絵花器
2014年6月21日(土)~8月17日(日)
9時30分~16時30分(6月21日は11:00開館)
月曜休館(7月21日は開館)
会期中、一部展示替えを行います。
後期分の展示は、7月22日(火)より始まります。
静岡出身の中條峰雄氏による漆芸作品の世界を紹介します。中條氏は昭和15年(1940)に静岡市内の蒔絵師の三代目に生まれました。漆芸の伝統技法の習得に満足せず、独自の表現により立体的な作品や漆パネルなどの平面的な作品も手がけられ、自らの漆の世界を構築していきました。
【略歴】
1940年 (昭和15) |
静岡市葵区田町生まれ | |
1962年 (昭和37) |
22歳 | 静岡県芸術祭出品 奨励賞受賞 |
1964年 (昭和39) |
24歳 | 静岡県芸術祭出品 日本経済新聞社賞受賞 |
1966年 (昭和41) |
26歳 | 静岡県芸術祭出品 芸術祭賞受賞 |
1969年 (昭和44) |
29歳 | 静岡伝統工芸会創立 会長となる |
1970年 (昭和45) |
30歳 | 現代工芸 神静会(神奈川・静岡の工芸家)グループ「静粋会」を創立 |
1973年 (昭和48) |
33歳 | 静岡県美術家連盟展出品 特選 |
1974年 (昭和49) |
34歳 | 日本現代工芸美術展出品 初入選 |
1976年 (昭和51) |
36歳 | 日展出品 初入選 |
1978年 (昭和53) |
38歳 | 日本現代工芸美術家協会会員に推挙 |
1979年 (昭和54) |
39歳 | 第2回全国伝統的工芸展出品 内閣総理大臣賞受賞 |
1986年 (昭和61) |
46歳 | 日仏現代美術展出品(パリ国立グランパレ美術館) 入選 |
1990年 (平成2) |
50歳 | 日展会友に推挙 |
1993年 (平成5) |
53歳 | 伊勢神宮61回遷宮御神宝御矢製作 |
1996年 (平成8) |
56歳 | 静岡県優秀技能者として表彰される |
2004年 (平成16) |
64歳 | 日本煎茶工芸展出品 |
2008年 (平成20) |
68歳 | 伊勢神宮62回遷宮御神宝御矢製作 |
10月29日没 | ||
2010年 (平成22) |
静岡県立美術館県民ギャラリーで回顧展を開催 |
- ■主催
- 一般財団法人清水港湾博物館(フェルケール博物館)
- ■後援
- 静岡県教育委員会/静岡市教育委員会/朝日新聞静岡総局/
NHK静岡放送局/毎日新聞静岡支局/読売新聞静岡支局/
産経新聞社静岡支局/静岡新聞社・静岡放送/中日新聞東海本社 - ■協賛
- 鈴与グループ
登坂秀雄彫刻展 海の声・地の響
4月19日(土)~6月15日(日)
9時30分~16時30分(4月19日は10:30開館)
月曜休館(5月5日は開館)
登坂秀雄氏は東京芸術大学大学院を修了し、二科会に属しながら静岡で作品を作り続けています。ライフワークとして、大地の息吹や鼓動をテーマに制作をしてきましたが、近年では大地に加えて“海”にも着目しています。
今回の展示会では2つの展示室を「大地」と「海」のテーマに分けて、地球の胎動を表現していきます。
【登坂秀雄氏略歴】
1948 | 東京に生まれる |
1971 | 第56回二科展初出品特選受賞 |
1972 | 第57回二科展銀賞受賞 |
1974 | 東京芸術大学大学院美術研究科修士課程彫刻専攻修了 |
1975 | 東京芸術大学美術研究科終了 |
1976 | 第61回二科展二科金賞受賞 |
1977 | 第62回二科展会員推挙 |
1978 | 諏訪湖国際彫刻シンポジウム参加 |
1982 | 第22回静岡県展芸術祭賞文部大臣奨励賞受賞 |
第1回静岡彫刻集団展出品 | |
1985 | 第70回二科展ローマ賞受賞 |
1986 | 日韓彫刻展(新宿-ソウル)参加 |
1990 | 県内美術の現況展Ⅱ出品(静岡県立美術館) |
1991 | 銀座の近代造形ギャラリーで個展開催 |
浜松ゆりの木通り彫刻公開制作参加 | |
1993 | 浜松テクノパークシティ彫刻制作 |
1994 | オーストリア・リンダブルン彫刻シンポジウム参加 |
1996 | 米子石彫シンポジウム参加 |
1997 | 那須野が原彫刻シンポジウム参加 |
1999 | 静岡大学50周年記念時計塔モニュメント彫刻制作 |
2007 | 第92回二科展文部科学大臣賞受賞 |
- ■主催
- 一般財団法人清水港湾博物館(フェルケール博物館)
- ■後援
- 静岡市教育委員会/朝日新聞静岡総局/毎日新聞静岡支局/
読売新聞静岡支局/産経新聞社静岡支局/静岡新聞社・静岡放送/
中日新聞東海本社 - ■協賛
- 鈴与グループ