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ミニチュアねずみ展―山下治子の世界―



モンナミピエロ


2022年1月29日(土)~4月10日(日)

9:30~16:30
休館日:月曜日(3月21日は開館)

山下治子は、静岡出身の洋画家山下充と共に長年にわたり南仏カンヌに在住しており、2002年に帰国して静岡市清水区に移り住みました。自身もねずみ年生まれであることから、ねずみのミニチュアを作り始め、干支にちなんで12年おきに個展を開催しています。

一体わずか3~4センチほどのねずみにはきめ細かな衣装や小道具が施され、その愛らしくどこかユーモラスな表情は、見る人に童話を彷彿させる世界へと誘います。

30年以上にわたって創作し続けてきたねずみやスズメ、ウサギ、カラスなど80点が彩る山下治子の世界を紹介します。

■主催
一般財団法人清水港湾博物館(フェルケール博物館)
■後援
静岡県教育委員会/静岡市/静岡市教育委員会/
朝日新聞静岡総局/毎日新聞社静岡支局/
読売新聞静岡支局/産経新聞社静岡支局/
静岡新聞社・静岡放送/中日新聞東海本社
■協賛
鈴与グループ

船と海とともに―山高五郎の船舶画―船の科学館コレクション



さくら丸(1916年)


浜名湖(1953年)


瀬戸内乗合船(旅行記より 1915年)

2021年11月20日(土)~2022年1月23日(日)

9:30~16:30
休館日:月曜日(1月10日は開館)

山高五郎は1886年(明治19)に東京に生まれました。父は元幕府の直参旗本で、維新後は京都・奈良・東京の帝室博物館長を歴任する文官エリートでした。5歳の時に、サンフランシスコに向けて船で出向する父を見送った頃から艦船に興味をもつようになり、東京帝国大学工科大学と大学院で船舶における電気の応用研究を行いました。1911年(明治44)に専門はもっぱら理工系で三菱合資会社長崎造船所に入社、海運大国となりつつある日本の造船業の一躍を担っていました。

一方で、山高五郎は幼少時から日本画家の野口幽谷に絵画の基本を学んでいました。しかし、本人も記録として描いたと言ったように、本格的な油絵の作品は少なく、瑞々しい水彩画や洒脱な風俗画、旅行記の挿絵といったものが多く残っています。その中でも船舶画に注目すると、山高五郎はスケッチを基本に船を細密で忠実に描いており、やはり理系の作家だと納得します。

彼の作品には風景中の点景として船が描かれた作品が多くあり、これらには詩情が溢れていて、山高五郎の船舶画の特徴となっています。また、船にとどまらず、空襲で燃える街や、戦争中の庶民の暮らしをコミカルに描いた風俗画、自らの旅行記の挿絵など、作品の領域は幅広いものでした。また、文筆活動も行い、著作・挿絵を担当した『図説 日の丸船隊史話』(1981年)を刊行しており、非常に才能に溢れた人物であったことがわかります。

本展示会は2020年4月に、山高家より船の科学館に寄贈された「山高五郎コレクション」を、同館のご厚意により初めて紹介するものです。

■主催
一般財団法人清水港湾博物館(フェルケール博物館)
■協力
公益財団法人日本海事科学振興財団(船の科学館)
■後援
静岡県教育委員会/静岡市/静岡市教育委員会/
朝日新聞静岡総局/NHK静岡放送局/
毎日新聞社静岡支局/読売新聞静岡支局/
産経新聞社静岡支局/静岡新聞社・静岡放送/
中日新聞東海本社
■協賛
鈴与グループ

のっていこう イラストレーターが描くのりものの展覧会


2021年9月11日(土)~11月14日(日)

9:30~16:30
休館日:月曜日(9月20日は開館)

東京イラストレーターズ・ソサエティ様の協力により、船や飛行機、自動車などいろいろな“のりもの”のイラスト原画を紹介します。

●参加者

新目 惠/飯田 淳/伊藤彰剛/奥原しんこ/影山 徹/加藤正臣/
木内達朗/北沢夕芸/木村晴美/国分チエミ/くまあやこ/小池アミイゴ/
斉藤美奈子ボツフォード/佐藤邦雄/下谷二助/ダイモンナオ/タダユキヒロ/
タラジロウ/天明幸子/野村俊夫/鴻 奈緒/長谷川洋子/濱 愛子/廣中 薫/
ヒロミチイト/藤本紘希/マスリラ/丸山一葉/山崎綾子/山下以登/
山口マサル

■主催
一般財団法人清水港湾博物館(フェルケール博物館)
■協力
一般社団法人東京イラストレーターズ・ソサエティ
■後援
静岡県教育委員会/静岡市/静岡市教育委員会/
朝日新聞静岡総局/NHK静岡放送局/
毎日新聞社静岡支局/読売新聞静岡支局/
産経新聞社静岡支局/静岡新聞社・静岡放送/
中日新聞東海本社
■協賛
鈴与グループ

しずおか自転車ものがたり 慶喜さんからオリムピックまで



小野さんの回想による自転車は
このような形だったのだろう。


才取りに愛用された「新橋号」

2021年7月10日(土)~9月5日(日)

9:30~16:30
休館日:月曜日(8月9日は開館)

1.徳川慶喜の自転車

1868年から静岡で隠棲した徳川慶喜は、静岡から自転車に乗って清水へ出かけたといいます。休憩所で世話をした小野あやさんの回想では「慶喜公が乗った車は前輪二つ、後輪一つの三輪で、それは日清戦争の前(~1894)」とのことです。

2.自転車の普及と競輪

自転車の普及とともに静岡の各地に自転車販売店が開業し、1900~20年頃まで自転車好きの旦那衆によるアマチュア自転車競走が各地で開かれました。

3.才取りと自転車

静岡駅に列車が到着すると生産者から委託された見本茶は、自転車に乗った“才取り”により安西茶町の茶問屋へ届けられました。才取りは茶の目利きであり、早く届けた才取りは1960年代まで静岡の初夏の風物詩となっていました。

4.オリンピックと競輪へ

戦後復興の中で、自転車はオリンピックと競輪への競技参加を促しました。1952年開催のオリンピックヘルシンキ大会「1000mタイムトライアル」に17歳の加藤忠選手が静岡から出場しました。また、翌年には静岡競輪場が落成し、才取りから競輪選手に転身して活躍する人もいました。静岡の選手にはお茶の淹れ方や飲み方が伝えられました。

5.女性用自転車

戦争直後にはほとんどの自転車は競技用の形をしていましたが、次第に女性が乗りやすい形の自転車も開発されてきました。大橋はなさんが使用した自転車は1950年頃製造のもので、日本人の体型にあわせて改良した現在のママチャリ(俗称)の原型といえるものです。

■主催
一般財団法人清水港湾博物館(フェルケール博物館)
■協力
しずおかモビリティ研究会/
静岡県自転車軽自動車商業協同組合静岡支部 清庵支部/
日本競輪選手会静岡支部
■後援
静岡県教育委員会/静岡市/静岡市教育委員会/
朝日新聞静岡総局/NHK静岡放送局/
毎日新聞社静岡支局/読売新聞静岡支局/
産経新聞社静岡支局/静岡新聞社・静岡放送/
中日新聞東海本社
■協賛
鈴与グループ

企画展「下駄展 金子皓彦コレクション」



雨下駄


子ども下駄


引札

2021年5月15日(土)~7月4日(日)

9:30~16:30
休館日:月曜日

静岡の下駄

現在の静岡市域にあたる静岡・清水が江戸時代から下駄の産地だったことを知る人は少なくなりました。

静岡市は市域北側の約8割にあたる10万㌶以上が現在でも森林に覆われています。江戸時代の初めには、ここから切り出された御用材が駿府浅間神社、久能山東照宮の造営等に使われ、遠くは江戸へも搬出されていました。清水湊は木材の集積地でもあったので、その周辺では木材を活用した下駄産業が発展しました。明治時代以降の静岡市周辺には大小の下駄工場が設置されて大分の日田や広島の福山とともに日本の三大下駄産地とよばれるようになりました。また、特に駿府の漆工芸と結びついた塗下駄は漆絵を描いた華やかな塗下駄として現代まで引き継がれています。

本展について

本展示会で紹介する下駄とその関連資料は、金子皓彦氏が収集された数千点のコレクションから厳選して紹介するものです。

金子コレクションには、鉄下駄・竹下駄・塗下駄・雪下駄・駒下駄・高下駄・庭下駄・浜下駄・スケート下駄など、素材や用途により区分された様々な呼び名の下駄が集められています。また、下駄をはく人を描いた絵画や浮世絵、下駄販売に係る木製看板や引き札(チラシ)、絵葉書、そして下駄を作る道具など、下駄に関わる関連資料もあります。本展では、世界のなかでも、特徴的な日本の下駄文化を紹介いたします。

■主催
一般財団法人清水港湾博物館(フェルケール博物館)
■協力
静岡塗下駄工業組合
■後援
静岡県教育委員会/静岡市/静岡市教育委員会/
朝日新聞静岡総局/NHK静岡放送局/
毎日新聞社静岡支局/読売新聞静岡支局/
産経新聞社静岡支局/静岡新聞社・静岡放送/
中日新聞東海本社
■協賛
鈴与グループ