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企画展「平戸藩と松浦党―平戸松浦家の至宝―」



青貝地三星紋鞍


伝オランダ船船首飾木像
慶長14~寛永17年(1609~1640) 長崎県指定文化財

(いずれも松浦史料博物館蔵)

2020年2月8日(土)~3月29日(日)

9:30~16:30(2月8日は10:30開館)
休館日:月曜日(2月24日は開館)

平戸藩の松浦家は嵯峨源氏の系譜を引き、中世には水軍の松浦党を率いていたとされます。松浦党は鎌倉時代の元寇で多くが討たれたとされ、室町時代の勘合貿易では船団を護衛する水軍として幕府から認められ、戦国時代には海外貿易による経済的発展を背景として大名へと成長していきました。

一方、平戸は海外へと開かれた港湾都市となり、1550年にはポルトガル船が、その後もオランダやイギリス船が来航しました。江戸時代初めの1614年に長崎の出島にオランダ商館が移転するまで、平戸は日本の海の玄関となっていました。平戸松浦家は江戸時代を通じて平戸藩主を継ぎ、12代を経て明治維新を迎えました。

本展示会では、平戸松浦家に伝来した大名道具に加えて、「松浦党と水軍」や「異国情緒」のテーマで港湾都市平戸や水軍の松浦党を紹介します。また、江戸時代の平戸藩主の中でも、文人大名として知られた2人の藩主に焦点を当て「武家茶道鎮信流」と「静山と平戸藩の文化」として紹介していきます。

併せて、2019年に世界遺産に登録された かくれキリシタン関係資料も紹介いたします。

■主催
一般財団法人清水港湾博物館(フェルケール博物館)
■特別協力
公益財団法人松浦史料博物館
■協力
平戸市生月町博物館・島の館/平戸市
■後援
静岡県教育委員会/静岡市/静岡市教育委員会/
朝日新聞静岡総局/NHK静岡放送局/
毎日新聞静岡支局/読売新聞静岡支局/
産経新聞社静岡支局/静岡新聞社・静岡放送/
中日新聞東海本社
■協賛
鈴与グループ

企画展「絵で見る船の歴史 ―船の科学館コレクションより―


2019年12月7日(土)~2020年2月2日(日)

9:30~16:30(12月7日は10:30開館)
休館日:月曜日(年末年始、1月13日は開館)


三国丸 谷井建三画


初代日本丸 鈴木政輝画

(いずれも船の科学館蔵)

日本の船

7~8世紀頃に、日本の船に中国の船の技術を取り入れて遣唐使船が建造されました。12世紀末以降になると、米や絹、塩などの商品の輸送量が増えるのと同時に貨物船の大型化が進み、幅の広い板材を組み合わせた複雑な構造の船が造られるようになりました。

大坂と江戸を中心とする商品流通航路が発展すると、ますます船の大型化が進んでいきました。このとき考案されたのが、弁財船(千石船)といった大型和船でした。これ以降、幕末には和船に西洋船の技術を取り入れた合の子船が登場し、蒸気船や鉄製の船体を持つ船が建造されました。その後も、日本の船は発展を続け、さまざまな用途の船が造られていきました。

本展は船の科学館コレクションにより、日本の海洋画家による歴史的な船や港の絵画に焦点を当て、中世から近現代の日本の船を紹介します。

■主催
一般財団法人清水港湾博物館(フェルケール博物館)
■協力
公益財団法人日本海事科学振興財団(船の科学館)
■後援
静岡県教育委員会/静岡市/静岡市教育委員会/
朝日新聞静岡総局/NHK静岡放送局/
毎日新聞静岡支局/読売新聞静岡支局/
産経新聞社静岡支局/静岡新聞社・静岡放送/
中日新聞東海本社
■協賛
鈴与グループ

特別展 没後25年 曽宮一念


2019年9月21日(土)~12月1日(日)

9:30~16:30(9月21日は10:30開館)
休館日:月曜日(9月24日、11月4日は開館)
※10月14日(祝)は臨時休館


アネモネ 油彩 1931年 鈴与株式会社蔵


清水港 水彩 1951年頃 鈴与株式会社蔵

曽宮一念が平成6年(1994)に101歳で亡くなられてから、今年で25年になることから回顧展を開催いたします。

曽宮一念は明治26年(1893)に日本橋に生まれ、18歳で東京美術学校西洋画科予備科の入学し、研鑽を積まれました。そして曽宮作品の特徴となる大胆で美しい色彩と伸びやかで力強い描線で、日本内外の風景を描き続けました。また、曽宮一念は著名な随筆家としても知られ、昭和33年(1958)には日本エッセイストクラブ賞を受賞しており、終生にわたり才能の豊かさを発揮されていました。

静岡との関わりは、明治43年(1910)の早稲田中学在学中に富士宮に来訪したことが最初で、大正14年(1924)から15年にかけて旧制静岡高等学校の美術教師も務めていました。その後、昭和19年(1944)には戦災を避けて吉原町(現富士市内)に疎開し、後に富士宮市に自宅を建てています。

本展は曽宮一念の絵画作品をほぼ年代順に油彩画・水彩画などにより紹介してまいります。

■主催
一般財団法人清水港湾博物館(フェルケール博物館)
■後援
静岡県教育委員会/静岡市/静岡市教育委員会/
朝日新聞静岡総局/NHK静岡放送局/
毎日新聞静岡支局/読売新聞静岡支局/
産経新聞社静岡支局/静岡新聞社・静岡放送/
中日新聞東海本社
■協賛
鈴与グループ

輸出された静岡の寄木細工と漆器


2019年8月10日(土)~9月16日(月・祝)

9:30~16:30(8月10日は10:30開館)
休館日:月曜日(8月12日、9月16日は開館)


手元箪笥 江戸~明治時代


煙草盆 江戸~明治時代

現在の静岡市街地にあたる駿府では18世紀後半には寄木細工を含めた漆器が製作されていました。天保期(1831~45)には長崎が、後に下田が開港すると、外国人が求めた日本製品の中に、駿府の漆器も含まれていました。近年では、神奈川県箱根の寄木細工は駿府から派生したことが知られるようになり、江戸時代後半から明治時代に隆盛を極めた駿府の漆器があらためて注目されるようになってきました。

本展示会で紹介する寄木細工を含めた静岡の漆器は金子皓彦氏が世界各国を調査し、収集された10万点の漆器の中から厳選した逸品です。

箱根寄木細工と異なり、静岡の寄木細工は表面に透漆が塗られていることが特徴です。また、寄木細工とともに、青貝細工や金銀・色蒔絵の技法が一つの器材の装飾に同居するなど、高度な技術と洗練されたデザインが特徴となっています。

静岡で作られたこれらの逸品は安政6年(1859)の横浜開港後には、清水から横浜に回漕されて輸出されました。明治32年(1899)の清水開港後には、フェルケール博物館前の清水波止場から海外へと渡って行きました。本展示会は静岡で作られた寄木細工と漆器の里帰り展になります。

■主催
一般財団法人清水港湾博物館(フェルケール博物館)
■後援
静岡県教育委員会/静岡市/静岡市教育委員会/
朝日新聞静岡総局/NHK静岡放送局/
毎日新聞静岡支局/読売新聞静岡支局/
産経新聞社静岡支局/静岡新聞社・静岡放送/
中日新聞東海本社
■協賛
鈴与グループ

清水港開港120周年記念展
1室「興津 水口屋と西園寺公望」/2室「缶詰ラベルと蘭字」


2019年7月13日(土)~8月4日(日)

9:30~16:30
休館日:月曜日(7月15日は開館)


岩倉具視書「静楽」

第1室 興津 水口屋と西園寺公望

興津の水口屋は、大正5~7年(1916~18)にかけて元老の西園寺公望が避寒に訪れました。これが契機となり、翌8年には興津に坐漁荘を建設しました。以降、「興津詣出」とも呼ばれた西園寺に面会を求める政財界の人々は水口屋を定宿としました。水口屋は昭和60年(1985)に営業を終了しましたが、西園寺公望と水口屋に宿泊した著名人の資料が水口屋に残されました。

アメリカ軍のオリバー・スタットラーは1961年に水口屋を題材とした『JAPANESE INN』を出版し、海外で水口屋が知られるようになりました。また、雑誌『LIFE』でも特集記事が組まれました。

水口屋には、大正天皇が皇太子であった頃に使われた懸盤と漆器、昭和32年(1957)の静岡国体時に行在所となり、昭和天皇が使われた器類、有栖川宮大妃殿下がご静養の時に使われた道具類も伝わっています。


蘭字


缶詰ラベル

第2室 缶詰ラベルと蘭字

フェルケール博物館前は明治12年(1879)に築かれた清水波止場にあたります。清水港は明治32年(1899)に開港場となり、ここから静岡のお茶がアメリカやカナダへと輸出されていきました。日本茶は密閉された木箱に入れられ、蘭字と呼ばれた木版のラベルが貼られていました。この蘭字は浮世絵の系統を引くもので、和洋折衷のデザインが注目されています。

その後、蘭字は木版から平版印刷へと変化し、昭和時代になり日本茶の輸出量が減少すると、清水港の輸出を支える品目となった缶詰ラベルにも影響を与えていきました。

マグロツナ缶詰は昭和4年(1929)に静岡で開発され、翌年には清水港からアメリカへ輸出されました。現在、缶詰産業は静岡の根幹産業の一つに成長しました。本展示では、缶詰ラベルとともに、あまり顧みられなかった缶詰ラベルの原画や、缶詰会社の社員がアメリカへの出張時に携えていったボストンバックと携行した資料も紹介します。

■主催
一般財団法人清水港湾博物館(フェルケール博物館)
■後援
静岡県教育委員会/静岡市/静岡市教育委員会/
朝日新聞静岡総局/NHK静岡放送局/
毎日新聞静岡支局/読売新聞静岡支局/
産経新聞社静岡支局/静岡新聞社・静岡放送/
中日新聞東海本社
■協賛
鈴与グループ

エメラルドフォレスト―磯野宏夫の生命の森―


カワウソの入江 2012年 ©HIROO ISONO


中学校「地理」教科書表紙絵 1995年
©HIROO ISONO

2019年5月25日(土)~7月7日(日)

9:30~16:30(5月25日は10時30分開館)
休館日:月曜日

磯野宏夫(いその ひろお:1945~2013)

磯野宏夫氏は愛知県に生まれ、愛知教育大学美術科を卒業し、デザイン会社を経て独立しイラストレーターとして制作を行いました。その後、日本の森をはじめ世界各地の森と動植物を取材し、40年以上に渡り<生命の森>をテーマに描き続けました。

アマゾンの熱帯地域やアフリカのサバンナを探訪することにより自然の生命力や光に魅せられ、森の植物とともに森にくらす生き物を描き続けました。その作品の中には自然と共生する人間を描き込んだものもあり、自然への畏敬だけではなく生き物の調和の願いも描き込んでいました。

本展覧会では20代から晩年まで筆で描いたアクリル原画を中心に、中学校の社会科教科書表紙や小説の装丁を含めて紹介いたします。

略歴
1968 愛知教育大学教育学部美術科を卒業
1970 イラストレーターとして独立
1974 日本の亜熱帯からソロモン諸島を周遊
自然と人間が共生する森のテーマを確立
1990 ゲームソフト「聖剣伝説」イメージビジュアル担当
1992 アマゾンの熱帯雨林を取材。東アフリカ取材
1997 東京書籍発行の中学校社会科の表紙絵に採用
2000 ニュージーランド、カナダを取材
2001 王子ペーパーギャラリー(銀座)で個展開催
2006 マレーシアなどを取材
2008 『熱帯雨林 生命の森』を湯本貴和と出版
2009 企画展「磯野宏夫原画展」(東京昭和記念公園)
2010 石垣島、西表島を取材
2013 永眠
■主催
一般財団法人清水港湾博物館(フェルケール博物館)
■後援
静岡県教育委員会/静岡市/静岡市教育委員会/
朝日新聞静岡総局/NHK静岡放送局/
毎日新聞静岡支局/読売新聞静岡支局/
産経新聞社静岡支局/静岡新聞社・静岡放送/
中日新聞東海本社
■協賛
鈴与グループ