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トップページ  > 開催中の展示会  > 2018年度開催の展示会

時代を彩るグラフィックデザイン


輸出レコードラベル


石版 昭和期

2019年3月16日(土)~5月19日(日)

9:30~16:30(3月16日は10時30分開館)
休館日:月曜日(4月29日、5月6日は開館)
※4月14日(日)は臨時休館

近代グラフィックデザインの端緒となる海外輸出用茶箱レッテル・蘭字は日本茶をアピールするため、木版により印刷されてパッケージに貼られていました。以降、印刷技術の発達に伴い、美的かつ効果的に内容を表現することを目指して様々なグラフィックデザインが作られてきました。本展では、ポスターや商業ラベル、パッケージなどの印刷物により明治~昭和時代中頃までのグラフィックデザインを紹介してまいります。

●広告

商品やサービスを知らせるためのポスターやチラシ、観光案内などの広告から当時の生活や流行を知ることができます。

●ラベル

明治・大正期の西洋の影響を受けた折衷スタイルから昭和に入ると英文字表記が減り、大胆な構図へと変化していきます。

●パッケージ

大正時代以降の紙製パッケージは内容を連想させるイラストや文字デザインなど、自由な表現を見ることができます。

●印刷道具

木版から現在の平版印刷までの道具類でグラフィックデザインの発展を支えてきた印刷技術を紹介します。

■主催
一般財団法人清水港湾博物館(フェルケール博物館)
■展示協力
四日市印刷工業株式会社
■後援
静岡県教育委員会/静岡市/静岡市教育委員会/
朝日新聞静岡総局/NHK静岡放送局/
毎日新聞静岡支局/読売新聞静岡支局/
産経新聞社静岡支局/静岡新聞社・静岡放送/
中日新聞東海本社
■協賛
鈴与グループ

歌川芳幾 よしいく ―忘れられた巨人―

2019年1月26日(土)~3月10日(日)
前期:1月26日(土)~2月17日(日)
後期:2月19日(火)~3月10日(日)

9:30~16:30(1月26日は10時30分開館)
休館日:月曜日(2月11日は開館)


『西洋道中膝栗毛』より 個人蔵


「東京日々新聞」861号 個人蔵


魚のおもちゃ絵 個人蔵

歌川(落合)芳幾 天保4~明治37年(1833~1904)

芳幾は浅草・田町の編笠茶屋に生まれ、歌川国芳に師事しました。号を一恵齋、恵齋、朝霞楼、洒落齋と称しました。作画期は江戸時代から明治30年代まで約50年間と長く、「頓智、発明、世才」に長けていたといいます。

開国を扱った横浜絵には、異人風俗を描いたものが多く、性格を反映して多岐に渡る題名、画題に取り組みました。また、30代より戯作者の仮名垣魯文らと交友し、文芸界との関わりは深いものでした。明治5年(1872)には「東京日々新聞」、後に「平仮名絵入新聞」を創立して新聞挿絵の世界を開拓しました。

1 開化物

幕末に芳幾は、横浜の錦絵に各国の言葉や動物を取り入れて描いた。また、明治初年には仮名垣魯文の『西洋道中膝栗毛』挿絵を描いている。

2 文芸

芳幾の錦絵には、古典物語、芝居絵、役者絵、それぞれに様々な工夫を凝らした揃物があった。幕末には木版の草双紙で、明治時代には活字印刷の実録物や読み物雑誌などで表紙や挿絵を大量に手がけた。また、新聞錦絵をはじめとして、雑誌や歌舞伎筋書本など、新しい分野を開拓した。

3 風俗

芳幾が描いた風俗画は意外と少ない。明治維新後には変わりゆく日本の様子や美人画、勧進大相撲なども描いていた。

4 おもちゃ絵

芳幾も国芳ゆずりの戯画を描いた。切り取って遊ぶようなおもちゃ絵もわずかながら残っている。中でも工夫を凝らした双六には当世風俗だけでなく、咄家、戯作者や演劇人との交流もうかがうことができる。

■主催
一般財団法人清水港湾博物館(フェルケール博物館)
■後援
静岡県教育委員会/静岡市/静岡市教育委員会/
朝日新聞静岡総局/NHK静岡放送局/
毎日新聞静岡支局/読売新聞静岡支局/
産経新聞社静岡支局/静岡新聞社・静岡放送/
中日新聞東海本社
■協賛
鈴与グループ

墨外-截金で描く仏画-


悲母観音菩薩像

2018年11月10日(土)~2019年1月20日(日)
前期:11月10日(土)~12月16日(日)
後期:12月18日(火)~1月20日(日)
※一部の作品を変更して前・後期で紹介します

9:30~16:30(11月10日(土)は10:30開館)
休館日:月曜日(12月24日、1月1日~4日、14日は開館)

田中墨外(たなか・ぼくがい 1877~1957)は日本画の橋本雅邦に師事し、日本画団体の二葉会に属しながら仏画を多く描きました。残された作品には、下村観山や菱田春草の作品に通じる表現をみることができます。

墨外が描いた仏画の特徴は中世の仏像制作の特徴である截金(きりかね)を復活させて、日本画に用いたことにありました。詳細に作品を見ると、少なくとも金の発色には4色以上があり、截金の他にも金箔を押したり、金泥を引いて華やかな画面を構成しています。

狩野派を学び、新たに近代的な表現を加えた画家でありながら、売るための画は描かないという信念を貫いたため、今では知る人は少なくなってしまいました。

本展示会では截金による仏画を中心に、水墨画などを併せて展示し、近代日本画孤高の画家・墨外の画業を紹介します。

■主催
一般財団法人清水港湾博物館(フェルケール博物館)
■協力
墨外截金仏画・墨画の展示と保存会 墨外截金ソサエティ
■後援
静岡県教育委員会/静岡市/静岡市教育委員会/
朝日新聞静岡総局/NHK静岡放送局/
毎日新聞静岡支局/読売新聞静岡支局/
産経新聞社静岡支局/静岡新聞社・静岡放送/
中日新聞東海本社
■協賛
鈴与グループ

弁財船と清水湊

2018年9月8日(土)~11月4日(日)

9:30~16:30(9月8日(土)は10:30開館)
休館日:月曜日(9月28日・24日、10月8日は開館)
※10月14日(日)は臨時休館


浦方航路図(当館蔵)

太平洋に面した清水は古くから西と東を結ぶ航路のなかにありました。江戸に幕府が開かれると、大坂と江戸を結ぶ太平洋航路には大小の弁財船が就航するようになりました。日本船の海外渡航はなくなりますが、富士川の開削を始めとした水運網の整備や、貨物船としての弁財船の発達により、幕府・諸藩の年貢米、木綿、酒、油、醤油などの商品が海運により運ばれていました。


沼津・江浦の弁財船(船の科学館提供)


清水湊図(清水中央図書館蔵)

【弁財船】

弁財船は千石船とも呼ばれ、船先に伸びた水押(みおし)が特徴で、船の長さに対し幅が広くて安定しており、船体中央に本帆(もとほ)がありました。千石とは今の約150トンにあたりますが、弁財船には200~1,500石積まで大小がありました。西洋の船のように、人の背骨や肋骨にあたる部材を使わずに、厚板と梁で建造されました。また、荷を積み上げるため、甲板は固定されずに揚げ板式になるなど、特徴ある構造をしていました。様々な清水湊図にも大小の弁財船が描かれており、当時の様子を伝えています。

【清水湊】

鎌倉時代以降の文献に記されていた江尻湊に加えて、永禄3年(1560)には“清水湊”が現れます。また、江戸時代初期には巴川河口西岸の清水湊に、徳川家康から許可された株仲間を結成した42軒の廻船問屋が集まっていました。これ以降、清水湊は太平洋海運の中継地及び、駿河の経済拠点となっていました。明治維新後に清水湾に面した波止場に 移動するまで続いた清水湊を絵図や文書で紹介します。

■主催
一般財団法人清水港湾博物館(フェルケール博物館)
■協力
公益財団法人日本海事科学振興財団(船の科学館)/
清水港開港120周年記念事業実行委員会
■後援
静岡県教育委員会/静岡市/静岡市教育委員会/
朝日新聞静岡総局/NHK静岡放送局/
毎日新聞静岡支局/読売新聞静岡支局/
産経新聞社静岡支局/静岡新聞社・静岡放送/
中日新聞東海本社
■協賛
鈴与グループ

弁当箱 -日本のこころ-


茶弁当(慶安2年〔1649〕)


沈金重箱(明治時代以降)


沈金重箱(明治時代以降)

2018年7月7日(土)~9月2日(日)

9:30~16:30
休館日:月曜日(7月16日は開館)

お弁当といえば野弁当や花見弁当の呼び名があるように、本来は遊山に携行したもので、その他にも芝居見物や釣りにも携えていました。旅に携えた弁当箱は持ち運びに便利なように単純な形をしていましたが、物見遊山に携えた手提げ形の弁当箱は、器や徳利なども収納するために箪笥のような外箱が用意されていました。そのため、江戸時代以降の弁当箱には職人の技や優美な仕立てを見ることができます。また、近年では海外でも弁当箱はブームになっています。

今回の展示では江戸時代以降の弁当箱に、茶弁当や重箱なども加えて紹介いたします。

■主催
一般財団法人清水港湾博物館(フェルケール博物館)
■後援
静岡県教育委員会/静岡市/静岡市教育委員会/
朝日新聞静岡総局/NHK静岡放送局/
毎日新聞静岡支局/読売新聞静岡支局/
産経新聞社静岡支局/静岡新聞社・静岡放送/
中日新聞東海本社
■協賛
鈴与グループ

十時孝好 動く風景 -立体でも平面でもない-


UMA 板 アクリル 2003


USAGI ヒバ 2017

2018年5月19日(土)~7月1日(日)

9:30~16:30(5月19日(土)は10:30開館)
休館日:月曜日

十時孝好氏は福岡県柳川市に生まれ、東京芸術大学大学院美術研究科を修了しました。1981年からしばらくはアメリカに滞在し、ロスアンジェルスからニューヨークまで車で移動しながら、日本とは異なる感性と当時の現代美術を吸収していきました。現在は富士山麓にアトリエを構えて作品を制作しています。

十時氏の作品は絵画から始まりましたが、現在では立体や平面にこだわらない表現手段としての作品に昇華してきていると思われます。

本展示会では、十時氏の初期の傑作「フェニックス」から、華やかに瞑想する“USAGI”など最新の作品まで、十時孝好氏の創造の世界を紹介いたします。

■主催
一般財団法人清水港湾博物館(フェルケール博物館)
■後援
静岡県教育委員会/静岡市/静岡市教育委員会/
朝日新聞静岡総局/毎日新聞静岡支局/
読売新聞静岡支局/産経新聞社静岡支局/
静岡新聞社・静岡放送/中日新聞東海本社
■協賛
鈴与グループ