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トップページ  > 開催中の展示会  > 2020年度開催の展示会

企画展「貨客船の移り変わり」



「汽船号」(部分・明治時代後半)
日本郵船所有貨客船の一覧
船の科学館蔵

2021年2月27日(土)~5月9日(日)

9:30~16:30
休館日:月曜日(5月3日は開館)

貨客船のはじまり

日本の商船は、貨物船に次第に旅客を乗せることにより発達していきました。

明治時代前半には和船による沿岸航路に欧米から購入した汽船による長距離航路が加わりましたが、この長距離航路は明治10年代に成立した日本郵船や大阪商船が主体であり、戦後は貨物と客船に別れていきました。

日本郵船と大阪商船

三菱会社と半官半民の共同運輸会社の合併により、“煙突に白と赤の日本線”で知られる日本郵船が誕生しました。一方、瀬戸内海で運行する70以上の商船会社を統合して大阪商船が成立しました。大阪商船は国内航路と近海航路が中心でしたが、両会社は互いに航路を補完しながら国内・アジアに加えて、日清戦争後にはヨーロッパやアメリカ大陸、オーストラリアへと航路を延ばしていきました。また、次第に客船としての役割を大きくしていきました。そして、昭和初期から第二次世界大戦までの間に貨客船の全盛期を迎えました。

航空機が世界を飛び交う現代とは異なる、海洋交通時代の主役が貨客船でした。

■主催
一般財団法人清水港湾博物館(フェルケール博物館)
■協力
船の科学館/横浜みなと博物館
■後援
静岡市/静岡市教育委員会/
朝日新聞静岡総局/NHK静岡放送局/
毎日新聞社静岡支局/読売新聞静岡支局/
産経新聞社静岡支局/静岡新聞社・静岡放送/
中日新聞東海本社
■協賛
鈴与グループ

企画展「文字とデザイン」



グランプリ
新琴似天舞龍神記念パッケージ
早坂宣哉

2020年12月5日(土)~2021年2月21日(日)

9:30~16:30
休館日:月曜日(1月11日は開館)
※年末年始も開館しています

【第1展示室】全期:12月5日~2月21日
日本タイポグラフィ年鑑2020作品展

グラフィック・デザイナー、研究者、教育者など200名を超える国内外の会員により運営される日本タイポグラフィ協会が実施した2020年度の入選作品展です。 1689件の応募作品のなかから厳選された作品が並びます。


2020年9月大阪展示会場より

【第2展示室】前期:12月5日~1月17日
第66回ニューヨークタイプディレクターズクラブ展

N.Y.TDCはグラフィックデザインやウェブデザインの分野でタイポグラフィに関わっているデザインナーの国際的組織です。コロナ禍により、現在の団体では最後の開催になります。ポスター、書籍、雑誌のほか、書体デザインも紹介します。


日本伝統工芸協会

【第2展示室】後期:1月19日~2月21日
日本のロゴ・マーク50年展

日本タイポグラフィ協会の最初の年鑑発刊から50年分のベスト作品1000点の中からより高い評価の作品を厳選して紹介します。

■主催
一般財団法人清水港湾博物館(フェルケール博物館)
■後援
静岡県教育委員会/静岡市/静岡市教育委員会/
朝日新聞静岡総局/NHK静岡放送局/
毎日新聞社静岡支局/読売新聞静岡支局/
産経新聞社静岡支局/静岡新聞社・静岡放送/
中日新聞東海本社
■協賛
鈴与グループ

特別展「牧野宗則・風鈴丸 ふたり展―木版画の新たな展開―」



牧野宗則「月華のままに」


風鈴丸「牛乳太郎は今日もお昼寝」

2020年9月12日(土)~11月29日(日)

9:30~16:30
休館日:月曜日(9月21日、11月23日は開館)
※9月27日、11月14日は臨時休館

【牧野宗則】

現代木版画界を代表する牧野宗則氏は「浮世絵師が彫師と摺師の高度な技術を身に着けて表現を生み出せば、日本の伝統版画はまた別の世界を展開できるかもしれない」と考えて、自画・自刻・自摺により作品制作を続けています。他の追随を許さない精緻で華やかな版画作品だけにとどまらず、近年では版木による作品制作(ブロックスアート)にまで及んできています。

【風鈴丸】

夢と現実のはざまに浮かぶ心象世界を伝統木版画と自作詩により描き出し、鮮やかな色彩と独自の世界観が幅広い年齢層から支持を得ています。武蔵野美術大学工芸工業デザイン科を卒業し、長崎をはじめとして東京・静岡など全国で個展を開いています。近年では、油絵・ガラス絵・樹脂人形・ポーセリアンアート・キャラクターデザイン・壁画制作などにも活動の場を広げています。

■主催
一般財団法人清水港湾博物館(フェルケール博物館)
■後援
静岡市/静岡市教育委員会/
朝日新聞静岡総局/NHK静岡放送局/
毎日新聞社静岡支局/読売新聞静岡支局/
産経新聞社静岡支局/静岡新聞社・静岡放送/
中日新聞東海本社
■協賛
鈴与グループ

企画展「蘭字 Ranji 輸出用茶箱絵の世界」



木版蘭字


オフセット印刷蘭字

2020年7月11日(土)~9月6日(日)

9:30~16:30
休館日:月曜日(8月10日は開館)

江戸時代末期から明治時代初期には茶葉は生糸に次ぐ重要な輸出産品で、アメリカ等へ輸出されていました。当時の輸出用茶箱には、「茶箱絵」と呼ばれた浮世絵師による木版画が貼られていました。静岡の茶葉も横浜を経由して輸出されていましたが、1906年(明治39)には清水港から輸出されるようになりました。そして、茶葉を扱う横浜の外国人商館も静岡市安西へ移ってきました。静岡の商館内では、製茶とともに木版の蘭字を作られていました。

昭和時代には現在と同様なオフセット印刷の蘭字が登場しました。また、第二次世界大戦後には輸出先がアメリカ大陸から旧フランス植民地のアフリカや西アジアの国々に移りました。その影響で、蘭字の雰囲気もだいぶ変わってきました。これらの茶葉は清水港で積み込まれてアフリカへと運ばれていきましたが、フェルケール博物館で収蔵する戦後の蘭字の裏に、フランス語の地名や名前が書かれているものがありました。調査したところ、これらの地名は茶葉が陸揚げされたアルジェリア市やオラン市、モロッコのカサブランカ市等に置かれた現地茶商の住所であることがわかってきました。今回の展示会では、木版、オフセット印刷の蘭字、輸出用茶箱、戦後の蘭字の制作過程が分かる資料も合わせて紹介します。

■主催
一般財団法人清水港湾博物館(フェルケール博物館)
静岡県教育委員会/静岡市/静岡市教育委員会/
朝日新聞静岡総局/NHK静岡放送局/
毎日新聞静岡支局/読売新聞静岡支局/
産経新聞社静岡支局/静岡新聞社・静岡放送/
中日新聞東海本社
■協賛
鈴与グループ

企画展「遊ぶ浮世絵 おもちゃ絵 展 ―アン・ヘリング コレクションー



「きんぎょばち組上ケ」
明治29年(1896)

2020年4月11日(土)~5月24日(日) 7月5日(日)

9:30~16:30
休館日:月曜日(5月4日は開館)

江戸の風俗を描いた浮世絵は江戸時代の後半になると風刺画も多くなり、おのずと幕府の検閲も厳しくなりました。しかし、一方では単純に学びや楽しむための浮世絵も出版されていきました。これらの多くは女性や子ども向けに刊行され、今では“おもちゃ絵”と呼ばれています。

おもちゃ絵は大きく区分すると、①豆本やもの尽しなど現代の教材や図鑑に当たるもの、②切り抜いて組み立てるペーパークラフト(組上げ燈籠)、③カルタのような絵合わせや双六などボードゲームに当たるもの、④凧絵やその他、に分けられます。

特に「組上げ燈籠」は何枚もの大判浮世絵を使い、切り貼りして歌舞伎の名場面などを再現したジオラマを完成させるもので、芝居人気を反映して明治時代後半に隆盛を迎えることになります。また、現代の絵本の始まりとなる豆本や、○○尽しは図鑑などに、千代紙の中には茶箱絵に通じるものがありました。

近代日本の出版物に多大な影響を及ぼした“おもちゃ絵”の世界を楽しんでみましょう。


歌舞伎座新狂言酒井太鼓之図組上(トニー・コール氏制作)

■主催
一般財団法人清水港湾博物館(フェルケール博物館)
静岡県教育委員会/静岡市/静岡市教育委員会/
朝日新聞静岡総局/NHK静岡放送局/
毎日新聞静岡支局/読売新聞静岡支局/
産経新聞社静岡支局/静岡新聞社・静岡放送/
中日新聞東海本社
■協賛
鈴与グループ